脈々と継がれた歴史

江戸後期から代々寺院用のおりん、磬子を製造し明治42年に創業したシマタニ昇竜工房。
当工房は、全国に10人に満たない「おりん職人」が3人おり、確かな伝統技法を現代に受け継ぎ日々製造を行っている。
そんなシマタニ昇竜工房が手がける自社ブランドが「syouryu」です。

高岡鋳物の歴史は古く、慶長16年が初めとされており、
最盛期には鏧子職人は30人近くいたと伝えられています。
そんな職人たちは「金鎚で叩く」ことにより板を絞り、丸みを整え、
一番重要な作業である音を調律することでおりんを完成させます。
この調音作業は、職人の勘のみを頼りに、行う作業で鏧子の上部を金鎚で叩いては、
音を聞きまた叩いては音を聞き、「甲・乙・聞」の3 つの音のうねりを調音します。
長年培われてきたこの「金鎚で叩く」技術を現代に落とし込んだアイテム、
それがすずがみです。
高岡鋳物の新しいカタチ

「高岡らしく、鍛金職人らしく、そして生活の中で使うことのできる新しいプロダクトを作る」
その考えが新ブランド・新商品の誕生へとつながりました。
「すずがみ」と名付けた商品は、その名の通り、
紙のように薄くて自由に曲げることのできる新しい錫商品の提案です。

圧延された錫の板を繰り返し金鎚で叩くことで、模様を付けるだけではなく、
繰り返し曲げることに耐えられる強さを備え付ける、鍛金職人ならではの商品となりました。
金属なのにスーッと自由に曲がる、すずがみの新しい感覚をお楽しみください。