
最低限の佇まいを磨き上げる
持つもの、使い方で、人の佇まいが形成されます。
多くの情報が飛び交い、
あらゆる物事で溢れる時代に、
今の自分が本当に必要なものは何かを考えます。
必要のない余計なものを取り除くことで、
最低限の佇まいに。
最低限の佇まいとは、
自分に必要のないものを削ぎ落とした
ありのままの姿。
その佇まいをつくるために、
試行錯誤を繰り返し、
革新し続けてきた職人がいます。
職人の研ぎ澄まされた思考と技術が生み出すのは、
無駄のない洗練されたかたち。
最低限の佇まいを磨き上げ、
削ぎ落とされた先に残る特別なものになるように。
Our Special Technique

ベタ貼り
職人の手作業で薄くすいた2枚の革を貼り合わせて1枚の革のように仕上げる技法。一つ一つのパーツをベタ貼りして1枚の薄い革の状態にすることで、革の質感を失うことなく、ゴムのようなしなやかな柔軟性と強度の高い仕上がりになる。長年の試行錯誤によって、革を貼り合わせた際の薄さと折り畳んでも革同士が剥がれない強度を実現させた世界でも認められる唯一無二のベタ貼り技術。
コバミガキ
革の断面を布を使って手作業で繰り返し磨く処理加工。時間と手間のかかる技法で非常に労力を要するため、世界中でもほとんど行なわれていない。世に出回っているほとんどの商品が革の断面に塗料を塗布して仕上げる技法となっている。時間と手間をかけてコバミガキを施した革の断面は、自然な光沢が出て美しく、耐久性の高い仕上がりになる。
MAROS Craftsman
日本を代表する職人の街「蔵前」で古くから営む、創業114年の歴史を持つ紳士革小物専門工房の三代目の職人。
1970年、当時18歳の頃から一流の職人を目指して初代の祖父の元で修行を開始し、今年で50年目となる。
熟練した職人のみが行うことができる高度な製作技術と、モノの本質を追求し、本当の価値を求める理念のもと、革小物が生み出されている。
美味しい料理を作る為の原点である出汁を取るように、ただ綺麗なだけの革に騙されず、ギュッと目の詰まった鞣し(なめし)の良い革を厳選する。
創る技術だけでなく、革の知識も兼ね備えて初めて良質と呼ばれるものを創ることができる。
手間を惜しまず、革本来の美しさを引き出す職人技は、紳士物の財布を芸術の域まで押し上げた。